都立公園内に足立区立の保育園がオープンします
2018/8/22
本日、都立東綾瀬公園の一角を活用して建設されました、足立区立のあやせ保育園の内覧会に伺いました。木材をふんだんに使った内外装で、公園の中という環境にとてもマッチしています。
あやせ保育園は既設園の移転整備を図ったものですが、当初は、別の場所の区立公園での建設に向け、準備が進められていました。しかし、話の持ち掛け方の段取りが悪かったのでしょうか、ボタンの掛け違いともいえる状況になり、周辺住民の方こぞっての反対となり、足立区は断念に追い込まれました。とはいえ、移転がずれ込めば、さらに大きく他の施設の建設・整備にも影響が及び、区民利益が底七割れる恐れがあるためだと思いますが、何としても、都立公園を活用しての区立保育園の建設を進めさせてもらいたいとのたってのご依頼があり、私も精一杯、都の関係局と話し合いを重ね、力を尽くさせて頂きました。小池知事のタイミングの良い英断も生きました。
何でも反対の会派が、現地での建設そのものに待ったをかける反対ムードを煽り、一時は建設が危ぶまれるような状況に追い込まれましたが、最終的には地域の皆様のご賢察もあって、また、足立区当局も決断を行い、着工に至り、その後は順調に工事が進み、無事、9月のオープンに間に合った次第です。
室内は保育スペースだけでなく、調理室までエアコンが完備されています。都議会公明党も、都立高校や区市などの公立小中学校の体育館、特別教室の空調整備を、先日、都に要請を行い、前向きな応対を頂戴しましたが、その際には、併せて、夏の時期は暑さが極限に達する調理室のエアコン整備を求めたところです。最新のあやせ保育園ではこの点も配慮が行き届いており、感服しました。
また、調理室付近では、調理中でも働く方々が手を設備の操作に使うことなく、水が流れ、離れれば自動的に水が止まるトイレや手洗い所が備え付けられています。
近藤やよい区長は、食事、食育面でも力を入れています。園児が調理の模様を見られるよう、調理室の仕切り壁には大きなガラスが取り付けられています。
今後は、園のオープン後も、周辺住民の皆様や都立公園を訪れる皆様が迷惑を被ることが無いよう、園の運営に際しては、私も実現に及ばずながら関わった関係者の一人として、まずは自分自身が気配り目配りを心がげ、また、足立区当局にも求めて参りたいと思います。
加えて、待機児童対策の進展は何より重要ですが、それと合わせて、保育の質の向上も大切です。
母親の就労のための保育という範疇を越えて、保育園などの子ども達同士の触れ合いなどを通じてしか導けない0-5歳児の健全な脳の発育という最新の脳科学の知見に基づいた、子どもの発育にとって欠かせない保育という視点が大切です。すでに、藤森平司先生の見守り保育の先見性をお知らせしているところですが、私に藤森先生をご紹介くださった恵・Yuo保育園の植松かをる先生も、こうした保育が広く地域差なく、そして、公私を問わず、実践されていくことを望んでいます。
こうした中身の点でも、足立区の保育が、そして、東京の保育が、さらには日本全体の保育が、先見性、先進性に富んだものになっていくことを、私は求めて参りたいと思います。