軽症者向けの隔離・療養施設の確保を!都が公明党の提案に応え、ホテル等の活用を推進!!
軽症者向けとしての隔離・療養施設として、東京都医師会の尾﨑会長などが昨日朝、テレビに登場され、選手村の活用の言及されるご発言がありました。
とても大事なご発言と受け止めますとともに、都内医療関係者の皆様には感染拡大の防止に向け、大変なご尽力を頂戴しておりますことに、改めて心から御礼を申し上げます。
以下、あくまで私見ながら、軽症者向けとしての隔離・療養施設整備の今後の方向性を探りたいと思います。
現状、軽症者向けの隔離・療養施設としては、昨日、我が党から小池知事に申し入れを行い、本日、小池知事から発表がありましたとおり、新型コロナの影響でガラ空き状態にあるホテルなどの都内宿泊施設を建物単位で活用していくといった選択肢が、最優先かと思います。
また、民間と行政の双方にとって、WINーWINな取組であるため、推進を図りやすいものと考えます。
そのうえで、それでも施設が不足する場合には、オリンピック施設としての活用を予定している様々な公共施設などの建物空間を活用して野営病院的に病床を整備し、さらに、それでも足りなければ、医師会さまからもお話がありました「選手村」の活用なども視野に入れるべきと考えます。あらゆる選択肢を備えておくことが、事態の変化に柔軟に応じていく上で欠かせない配慮であり、その必要性からも準備を今から進めていくべきです。
ただし、あくまで大会後は民売予定の物件であり、新型コロナの影響による大会の一年延期に伴う契約変更でさえ、これから協議を詰めなければならない状況であると思います。売却価格への影響などの可能性も考慮に入れますと、一足飛びに行政側の都合だけで話を進められないのは、ご理解いただけることかと思います。
一方、専門家の皆様がご懸念されているとおり、医療崩壊を防ぐための措置とはいえ、軽症者に対しご自宅等での待機をお願いすることは、更なる感染の広がりにつながりかねませんし、ご家族も不安でたまりません。一人住まいの方々も多く、多くの国民の皆様に衝撃を与えた「志村けん」さんの急逝の事例もあり、急激な重篤化への対応の遅れが発生する危険性もあります。尾崎会長のご心配もその点にあるのかと愚察しております。
今回の新型コロナウイルス感染症が、これほどまでに、ひとたび悪化し始めると瞬く間に死に至る傾向を持つ疾患であるとは、多くの方々が予想もしていなかったと思います。この特徴を今後は、とりわけ重々承知して臨まなければなりません
その意味で、ホテル等で軽症者に隔離・療養をお願いする場合も、医療関係者の皆様のご協力を頂いて、医療的な管理のもとに、適切な経過観察が可能な態勢を敷く必要があります。加えて、重症化の兆候が見られる場合には直ちに専門の医療施設に入院できるようにしておかなければなりません。
これからもさらに、様々な皆様のご意見を一つ一つ大切にしながら、一日も早い安心を目指し、全力を傾注してまいります。