新型コロナ対応のご意見を医療関係者から伺いました

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための要請は、都議会公明党としてすでに行っているところではありますが、横浜港でのクルーズ船対応などを含め、都内で百床以上の病院を開業していらっしゃるドクターから、昨日、ご意見を頂戴しました。

お話によれば、船舶による航海においては感染症の発症は昔から重大な医療的関心事であったそうで、そうした経験を国や民族として積み重ねてきた国家との差が、今出初めているのではとのご感想であったかと思っています。

経験豊かな民族とは、たとえば、バイキングで有名な北欧などの国々です。そうした国々では、航海中に深刻な感染症被害に見舞われた際は、極端な場合、ご遺体を船内に止めおかず、海中に投棄することもあったとのことです。亡くなられた方々のご遺体に対する気遣いは、日本を含めどの国でも同じ事であり、残されたご遺族の心情を思えば切ない気持ちにかられるのは当然です。結果的に、結果的にやむなく海中に投棄することを選択する場合は、同じ船乗り同士、さぞかし断腸の思いであったと思います。
昔語りや映画の世界に登場する「幽霊船」といった類いの話も、今思えば、未知の感染症によって壊滅状態に追い込まれて漂流する船舶と出会った当時の人々の驚愕を、今日に伝える逸話なのかもしれません。
ともかく、今回、横浜港に停泊するクルーズ船、ダイヤモンド・プリンセス号の船内でご対応されている船員・船客の方々のご苦労とご心情は、想像を全するものだと拝察します。
本来であれば、1月20日横浜港を出港された同船は、二日目の2月4日には横浜港に帰港し、今頃は極上の夢のような思い出を胸にそれぞれ帰路に着かれているはずでありました。
しかし、1月25日に香港で下船された乗客の方が、新型コロナウイルスの感染症を発症されたいたことが、2月1日になってから公表され、2月3日に日本国の検疫下に入り、ウイルスが正式に確認され、昨日の2月5日には10名の船客船員での発症が公表され、船内船室での隔離待機が始まっています。
できれば、各国と連携し、横浜港に早めに迎えに来ていただくなどの対応が行えないものか、日本の今後の対応がご後手に回らないよう切に願うものであります。
そのほか、お話ではすでに病院でもマスクの在庫の枯渇が心配され始めており、洗って消毒し、再使用していくことも含めて、今後の対応を看護師長さんと検討を始められているとのことでした。
都民の健康を守るために、良心的に、献身的に医療現場でご努力頂いている方々のご苦労に少しでも報いるため、医療現場の崩壊などは起きませんよう、都政での支援のあり方を積極的に提言し続けて参りたいと思います。

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