持続可能な制度とするためのシルバーパスの実態調査について

シルバーパスは、高齢者が元気で外出して健康を保ち、コミュニティーの振興や世代を越えた交流を育む上で大事な事業となっています。現状は、住民税が非課税の方や合計所得金額は125万円以下の方は、申請により年1,000円でパスが発行され都営交通や加入の都内の民間路線バス、正式には「一般乗合旅客自動車」に乗車することが出来ます。それ以外のかたは、年20,510円となります。ただし、初めて申し込まれる方で非課税でないかたは、年10,255円で大丈夫です。

都議会公明党が、強く推進を図り、実現し、知事が交替しても守り抜いてきた制度です。

年々登録者が増えており、平成29年度の発行数は百万に到達する見込みですが、しかし、低所得者が、より利用しやすいよう所得に応じて段階的に本人負担額を軽減してほしいとの声や、シルバーパス制度の適用範囲を拡大してほしいとの声もあり、課題となっております。

そこで、都議会公明党は、今年の第一回定例会の代表質問で、「シルバーパス制度を持続可能な制度とするために、まず都は、制度の実施主体である東京バス協会、さらには高齢者の所得実態を把握している区市町村に協力を求め、シルバーパスの利用状況について実態調査を行うべきと考えます。知事の見解を求めます」と質問し、小池知事からは「今後、制度を持続可能なものとするために、ご指摘、ご提案も踏まえまして、東京バス協会や区市町村のご協力を得て、利用実態を含めたシルバーパス制度に関します調査の実施を検討してまいります」との答弁がありました。

現在、都は、この調査の実施の仕方について検討を行っており、実施事業者の選定や契約を経て、何とか年度内には調査の実施と基礎データの分析の開始に取り掛かる方向と聞いております。

私はこの代表質問の原稿作成や担当局との意見交換を担っておりました。現状でも、総額でも180億円の経費を要している事業であり、その存続を可能化し、より多くの方々に喜ばれることも目指しながら、都と力を合わせ、智恵を絞ってまいりたいと思います。

 

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