今朝の日刊紙に、当日朝まで会話していた発熱療養中の57歳の方が、先月15日、港区内のご自宅で死亡され、新型コロナウイルスに死亡後に感染していたことが判明したとの記事が掲載されていました。朝方、ご主人と会話して出勤された奥様が夜仕事からご帰宅された際に、お布団の上で亡くなられていた主人を発見されたとのことであり、さぞかし驚かれ、ご傷心のこととお察し申し上げるものです。
一方、6日も前の数字ではありますが、4月27日時点での都内のコロナ感染状況は、入院 1,835名、ホテル療養 198名、在宅療養 635名、退院 1,173名、死亡 106名、合計 3,947名となっています。
国は先日、わが党や東京都の要望を受け入れ、軽症・無症の陽性判明者の療養の場を、原則、医学的管理下での宿泊療養とする方針転換を示しました。
在宅療養では、家庭内感染が進む可能性を否定できない上に、容態の急変に対応できない危険があります。
そうしたことから、都議会公明党はいち早く、4月2日の知事への緊急提言でホテルを活用した軽症者の経過観察を求め、4月10日の知事への緊急提言ではホテル療養の際にパルスオキシメーターを配置することを求め、4月21日の都の特別委員会では、在宅療養者のもとにもパルスオキシメーターを届けることを求め、さらに、療養者が血中酸素の飽和度の数値の変化に的確に対応できるよう、都立病院や公社病院の経験値を生かしてガイドラインを示すことも求め、ともに前向きな答弁を得ていました。
朝方に会話していた在宅療養者がその日のうちに容態が急変し命を落とすという記事は誠に衝撃です。
しかも、すでに2,800余室(このホームページで既報した状況から、都内2ホテルが追加されています。)ものホテル居室を都として確保しているにもかかわらず、利用者はあくまで先月27日時点での数ですが、わずか198人に過ぎません。
何としてもこの事態を打開する必要があります。
在宅療養の方が自由が利く、家族との会話も出来て安心感があるというのが、ご自宅を選択される大方の理由だとは思います。しかし、ご自分のためにも、ご家族のためにも、新型コロナを甘く見てはいけません。
また、ホテル療養は、重症・中等症の方への治療に医療施設を専念させていくことをもって、医療崩壊を防ぐためのやむを得ない措置でもあります。
ぜひ、多くの方にホテルでの療養を進んでご選択いただけるよう、さらに最善を尽くしていきたいと思います。